古代は謎に包まれているけれど、はっきりと歴史的事実として確認出来るのは戦国時代のキリスト宣教師の渡来と、それによる鉄砲伝来だろう。
大航海時代、ポルトガル、スペインはキリスト教宣教師を布教と称して未開の地(征服者から見れば、という意味で)に送りこみ、征服の先兵としていた。
元祖グローバリズムとでもいったところか。
鉄砲という当時最新の武器の力で、征服者に蹂躙され放題になったアフリカ、中南米諸国の原住民族。
しかし戦国時代の日本人は鉄砲の仕組みを理解し、次々と自分達の戦争に使った。織田信長に至っては、西洋でさえ発明していなかった戦法を開発する。
多分、西洋人は思っただろう。こいつらは勉強熱心で教え甲斐があると。
支配者は信長から豊臣秀吉に替わり、キリスト教宣教師が武器売買の対価として日本人を海外に奴隷として売りさばいていたことが発覚し、宣教師達は追放される。
その後、西洋との交流は徳川時代には更に先細りになり、通商はオランダのみになる時代が続く。
徳川幕府は戦国時代の反動から徹底的に武器を制限する社会を構築する。
それから250年、黒船来航で全ては変わる。当時は(実は今もだが)軍備がなければ即亡国の時代。時代遅れの武器しか持っていなかった日本人は必死に軍備に限らず、西洋文明を取り入れようとする。250年の遅れを取り戻さなければ、地獄の植民地支配が待っているからだ。
西洋の侵略勢力はポルトガル、スペインから大英帝国に代わり、その触手はアフリカ、中南米からアジアに広がっていた。
大英帝国は当時、テロリスト集団であった長州を支援し、明治維新の影の立役者になった。テロ支援国家だ。
彼らは西洋文明を必死に取り入れようとする日本人を見て思っただろう、鉄砲伝来の時と同じように。こいつらは教え甲斐があると。
大英帝国の中国支配(当時は清)を日本は助け、日英同盟を結ぶまでに成長する。日本は日清、日露戦争の勝利を経て気づくと中国に満洲国まで作ってしまった。多分、日露戦争勝利、もしくは満洲国建国辺りから西洋の支配層は思っただろう。こいつらはやばいと。
そこから閉めつけが始まり、それは1945年の敗戦、大日本帝国の崩壊まで続く。
勉強熱心で努力家、しかし、気づくと教師を脅かす存在になる。歴史は繰り返す。
敗戦で焼け野原になった日本に戦勝国、アメリカが手を差し伸べる。リーダーは大英帝国からアメリカに代わっていた。時代は東西冷戦になり、戦争をしない国になった日本は反共産主義国の砦になって、高度成長を成し遂げ、経済大国になる。やがては戦勝国を追い抜く。再び西洋(この時代はグローバリストと呼ぶのが相応しいか)の支配層は思っただろう。こいつらはやばいと。
東西冷戦が終わり、世界は新たな秩序を模索し、混乱期に入る。所謂失われた30年。日本では経済成長のない時代。焼け野原にはならないけれど、真綿で首を絞められるように大切なものを奪われているような。そして、その締めつけは更に酷くなってきている事を実感する日々。歴史を紐解けば、そちらに手引きしている勢力の存在を意識せずにはいられない。
これが、僕達日本人が生きている世界の現実だと、最近思う。手をこまねいているだけでいいのか。失われていくものを嘆いているだけでいいのか。何か出来ることはないのか。